エコループプロジェクト

EcoLoop Project

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地球の未来のために、今 ができること。 MOMOI EcoLoop Project、始動!

『MOMOI EcoLoop Project』は、
リサイクル原料や生分解性原料を用いた漁網・釣り糸づくりのような、MOMOIが取り組む環境に配慮した
サスティナブル・プロジェクトです。

background

プロジェクトの背景

MOMOIの漁網や釣り糸は、ナイロンなどの合成樹脂、いわゆるプラスチック製です。プラスチック製品は、私たちの生活の中で欠かせない素材である一方で、プラスチック製品を作り出すために石化原料が使われること、またその製造工程でCO2が排出されることなど、地球温暖化への影響が少なくないことも周知となってきました。

海洋においても、流出した漁具のゴーストギア化、マイクロプラスチック問題が深刻化しており、プラスチック製品全般、MOMOIにおいてはメイン製品であるプラスチック製の漁網や釣り糸の作り方を根本的に見直すべきであると考えています。

solution

MOMOIの責務と解決策

プラスチック製漁網のあり方を見直す手段の一つとして、有効なのは漁網のリサイクルです。リサイクルの漁網にはまだまだ多くの課題がありますが、MOMOIはそれらを一つひとつ解決して、地球にやさしい画期的な製品を生み出したいと考えています。

環境に配慮した製品を作るMOMOI、それらを使う漁業者だけでなく、漁獲された水産物を扱う加工・卸業者、その魚介類を口にする消費者の皆さまにまで広く知っていただき理解していただくことで、サスティナブルな「輪」を作っていくことが大切であると考えました。

そしてこの取り組みを『MOMOI EcoLoop Project』と名付けました。

vision

MOMOIが目指す未来

『MOMOI EcoLoop Project』では、環境に配慮した漁網づくりにとどまらず、環境にやさしい農法から生まれた食糧の供給など、視野を大きく広げMOMOIがすべきこと、MOMOIにできることに取り組み始めています。

100年先の未来の海に、豊かな水産資源を残していくために。

水産業者・加工業者・消費者をつなぐ『MOMOI EcoLoop Project』の「輪」を一人でも多くの皆さまにお届けしたいと思います。

01

ケミカルリサイクルナイロン漁網とは?

ケミカルリサイクルとは

リサイクルの重要性は日々高まっていますが、漁網や釣り糸の世界では、リサイクル原料を使った製品がまだ十分に普及していません。これは、漁網や釣り糸に求められる強度や耐久性を満たすリサイクル素材を作る技術がこれまでなかったためです。

しかし近年、「ケミカルリサイクル」技術の進歩とMOMOIが長年培ってきたノウハウを活かすことで、リサイクル原料を使った製品が作れるようになりました

ケミカルリサイクルの仕組み

ケミカルリサイクルとは、廃棄される製品に化学的な分解処理を施し、モノマー(素材の元になる小さな分子)や油、ガスに戻して、もう一度原料として使えるようにするリサイクル方法です。

ケミカルリサイクル技術を使うことで、古い漁網を捨ててしまうのではなく、原料レベルまで分解したのちに新品と同じ品質の素材に再生することができます。

ケミカルリサイクルのメリット

この技術により、漁網づくりにおいてより持続可能な製品づくりが可能になりました。

  • 01

    新品同様の品質を再現

    化学的に分解し、元の原料に戻すため、新しい素材とほぼ同じ品質になります。

  • 02

    リサイクル可能

    何度でも再生できるため、新たな資源に依存せず既存の資源を有効活用できます。

  • 03

    環境負荷の削減

    新しく石化由来の原料を使う量が減り、CO₂排出量の削減にもつながります。

ケミカルリサイクル漁網を作る2つの方式

セグリゲーション方式とマスバランス方式の二つの方式があり、どちらの方式も
より持続可能な漁網・釣り糸の製造に役立っています。
下記のような活動が広がることで、持続可能な社会づくりにつながると考えています。

セグリケーション方式

リサイクル原料やバイオマス原料を、石化由来原料と完全に分離して管理し、製品を作る方法です。MOMOIでは、セグリケーション方式が用いられた100%廃棄物由来のケミカルリサイクルナイロン「ECONYL®」を使用した漁網や釣り糸の量産体制を確立しています。

{ECONYL®を手掛けるアクアフィル社(イタリア)、以前よりアクアフィル社と協業してきた伊藤忠商事株式会社およびMOMOIの3社によるナイロン循環リサイクルビジネスに関する記事はこちら。

マスバランス方式

環境に良い原料(例:バイオマス由来原料)と、従来の原料(石化由来原料)を混ぜて使う方法です。
マスバランス方式は、「環境に良い原料をどれだけ使ったか」を計算して、投入した原料の割合に応じて製品に「環境配慮型」としての価値を割り当てる仕組みです。

マスバランス方式なら、原料を特別に分ける手間をかけずに、一つの拠点で効率よく製品を作ることができます。原料メーカーが環境に配慮して作った製品をMOMOIのようなメーカーが選択することで、CO2排出量の削減に貢献することが出来ます。

MOMOIは、このマスバランス方式を活用した環境にやさしい漁網や釣り糸を作る取り組みを進めています。

02

バイオマスナイロン漁網とは?

バイオマスとは、石油などの化石資源を除く、生物由来の資源(例:サトウキビ、トウモロコシ、家畜の排せつ物)を指します。バイオマス原料は燃焼時にCO₂を排出しますが、それらは生育時の光合成によって吸収・固定されたものであるとして、炭素収支が実質0であるカーボンニュートラルな素材として注目されています。

MOMOIは、バイオマス資源を原料としたバイオマスナイロンもCO₂排出量削減の有効な手段であると考え、積極的にバイオマスナイロン漁網の製造に取り組んでいます。漁業者一人ひとりにとって最適な素材は異なるため、多様なニーズに対応できるよう、多角的なアプローチで製品づくりを続けています。

03

マテリアルリサイクルのための取り組み

MOMOIは、兵庫県赤穂市・インドネシア・メキシコに自社工場を持ち、漁網や釣り糸を製造しています。この工程ではどうしても、製品として使用できない端材や何らかのアクシデントによって検品で除外された製品ロスが発生してしまいます。これらのきれいな廃プラスチックを廃棄せず、工場内で素材ごとに分別・管理し、日本や海外のリサイクルメーカーにマテリアルリサイクル原料として供給しています。リサイクル後は、ペットボトルやカバン、アパレル製品などさまざまな製品にアップサイクルされています。

MOMOIは、石化原料の再利用手段としてマテリアルリサイクルも重要な手段の一つであると考え、今後も積極的に取り組んでいきます。

04

生分解性ネットの開発

漁網は漁業に不可欠ですが、流失すると海洋生物に悪影響を及ぼす「ゴーストギア化」が問題視されています。また、海洋へ流失したプラスチックはマイクロプラスチック化し有害な化学物質を吸着しながら漂流することで、それらを摂取した魚介類を通じて人間の健康にも影響を与えると懸念されています。

MOMOIはこの問題に対するニーズの高まりを早くから認識し、「海洋生分解性漁網」の開発を進めてきました。これは、使用時には十分な強度を持ちつつ、流失後は海洋微生物によって分解されることで、ゴーストギア化やマイクロプラスチックの影響を軽減する漁網です。

現状では市場での普及はあまり進んでいませんが、MOMOIはすでにヨーロッパへの出荷実績があり、実用化に向けた評価を得ています。

さらに、農業向けの生分解性ネットの開発にも取り組んでいます。例えば長芋のようなつる性野菜の栽培に使うネットは、収穫後の分別作業が大変ですが、MOMOIの生分解性ネットを使用すれば、収穫後そのまま土に埋めて分解が引き起こされるので、分別作業の負担を軽減することができます。

MOMOIは、漁網・釣り糸・陸上の農業用ネットなどの環境負荷を減らす生分解性原料の選定や紡糸・編網などにおける適正な製造条件の決定など新素材の研究を進め、より実用的な製品づくりに取り組んでいきます。

05

環境に優しい農業資材の販売

農業も水産業と同様に脱炭素化が求められています。令和3年に農林水産省が発表した「みどりの食料システム戦略」では、2050年までに有機農業の取り組み面積を拡大することが目標とされています。

MOMOIは漁網の販売のみならず、長年にわたり農業資材の販売を行い、自然環境に優しい農法を提案してきました。MOMOIの考える自然環境に優しい農法とは、土本来の力を活かし、地力を高める有機的な農法です。MOMOIでは、作物栽培に最適な土壌環境を長く持続させる有機農業資材を多数取り扱っています。

また、有機物およびそれらの分解者である土壌微生物が豊かな土を作ることは、川や海の水質改善にもつながると考えています。農業と水産業は密接に関係しており、豊かな土壌が豊かな海を育むのです。

MOMOIは、この両者を包括的に捉え、持続可能な農業と環境保全に貢献していきます。

魚介類販売事業 Mrico 魚介類販売事業 Mrico 魚介類販売事業 Mrico
魚介類販売事業 Mrico 魚介類販売事業 Mrico 魚介類販売事業 Mrico

MOMOIは2020年より魚介類販売事業として「Mrico」をスタートしました。北海道や赤穂で捕れた新鮮な海産物を漁業者から仕入れ、飲食店へ販売しています。この事業はコロナ禍のフードロス削減を目的に始まりましたが、漁業者・飲食店・消費者をつなぐ新たなビジネスモデルへと発展させることができると考えています。

例えば、EcoLoop漁網で漁獲された水産物は、環境に配慮した漁法によるものです。

MOMOIは、このような「見えない付加価値」を飲食店や消費者に伝え、持続可能な漁業を支援する取り組みとして、今後も「Mrico」の規模を拡大していきます。

SUMMARY

まとめ

今、時代が求めているのはサスティナブルな産業の発展と地球環境の保全です。
MOMOIは長年携わってきた漁業の分野から地球全体へと大きくマクロに視野を広げると共に、
漁網の原料分解というミクロの視点にまで立ち返り、一つひとつの工程を丁寧に見直し、
新しい発想や視点、技術を取り入れて、積極的に未来への活動を広げていくことを模索しています。

まずは6つのジャンルをそれぞれ推進していますが、
これからもっと新しいジャンル、新しい手法が登場するかもしれません。

これからも『MOMOI EcoLoop Project』に
ご理解とご協力、そしてご期待をどうぞよろしくお願いいたします。